◎土肥金山へ
いつの時代も人々を惹きつけてやまない金。静岡県の伊豆周辺にはかつて巨大な金山がありました。明治時代から昭和にかけて佐渡金山に次ぐ生産量を誇った土肥金山です。推定産出量は金40トン、銀400トンにも及び、昭和40年に閉山してからは観光スポットとして人気を博しています。
藤井さんおすすめのエネルギースポットなので間違いなさそうで、このタイミングで伺うのも意味がありそうです。
きっと訪れたら金運も上がるはず……そう信じて鈴木会長、藤井さんと現地に向かいました。土肥金山に近づくにつれ、早くも何か感知した鈴木会長。「金の匂いがしてきた…」とおっしゃいます。「土肥金山は三菱系だしフリーメイソンと関係あるのかもしれない」そんな話で少し盛り上がっているうちに到着。平日だったので人がほとんどいません。おかげでそのあと時価に換算したらかなりゴージャスな体験ができました。
敷地内の池には金色の鯉が泳いでいて、金のヴァイブスが漂っています。土肥金山では長さ350メートルにも及ぶ坑内巡りも体験できます。
金山の歴史を学びながら、坑道内の各所に再現された電動人形による江戸時代の作業風景を見て、当時を想像。坑道に続く門の横にも電動人形がいるのですが、藤井さんは人形に何かの気配を感じているようでした。坑道内の人形たちは永遠に作業し続けています。もしかしたら当時を懐かしむ未成仏の存在が宿っていてもおかしくありません。パワースポットでもあり心霊スポットでもある、いろいろな角度で楽しめる施設です。
坑道の入り口で手を上方向にかざす藤井さんと鈴木会長。中から金のパワーが流れてきているようです。私はそんな余裕もなく、薄着で入ってしまって大丈夫か心配しながら奥へと進みました。坑道内は20度前後。初夏でもかなり涼しいです。
「この中では『金の呼吸』をするといいですよ」と、『鬼滅の刃』のセリフのようなことをおっしゃる藤井さん。坑道内の金のエネルギーを意識し、呼吸して体に入れることで金のエネルギーが循環するそうです。試してみると体が暖かくなってきたようです。
さらに進んで行くと、山神社というパワースポットがありました。神社には大山祇尊が祀られています。金箔貼りの黄金の鳥居がまぶしいくらいの輝きを放っていました。金の価格が1グラム18000円前後になっている今(2025年7月時点)、金箔をこそげ落としたくなる人もいそうです。でも、上を見上げると監視カメラがしっかり設置。
そして近くには、「黄金の泉・銭洗い場」というパワースポットがありました。金運アップのご利益があるとされている場所です。電動人形が「お~い、水わいてるぞ~」と叫んで水をくみ続けていました。
銭洗い場にたまった水よりも、金鉱脈の間からわいた水が落ちてきている泉のほうが金運パワーがある、と藤井さんはおっしゃいました。エネルギーが柔らかいそうです。少し手で触れると温かい感じがします。黄金の泉の横の岩盤には天に昇る龍の姿にも見える「金龍の鉱脈」が浮かび上がっています。思わず手を合わせたくなりました。
泉のパワーでチャージした後、ちょっとゾクッとする体験が。作業している電動人形がこっちを向いて目が合ったとき、ニヤッと笑って、ただならぬ気配を感じました。「この人形、ちょっと霊気を感じますね」と、鈴木会長もおっしゃいます。暖かいパワースポットと霊気を感じる場所が交互に現れ、サウナの熱気と冷水のような刺激で「ととのい」そうです。
坑道内の道を進んでいくと、かつてお風呂があった場所に出ました。人形たちが男湯と女湯にわかれ、お風呂で汗を流し、お湯につかっていました。作業し続ける人形よりもいい思いをしているせいか、こちらのほうがポジティブな波動を感じます。藤井さんは、女湯の奥からパワーを感じるとのことで手をかざしていました。
近くには、厄除けやケガをしないように祈るお地蔵様もいらして、癒しの波動を感じました。肉体的には辛い労働ですが、金のエネルギーに包まれて志気も高まり、快調に進みそうです。
坑道から出ると、鈴木会長に「なめ子さん、今日は茶色っぽい服を着てきて正解ですよ。金と似ている色合いなので金のエネルギーがまとわりついています。しばらく洗濯しないほうがいい」と言われました。
鈴木会長と藤井さんが、「坑道に入る前の金運と、入った後の金運」を両手の幅でスケールを表現してくれたのですが、倍以上になったとのこと。
「ついでに健康運も倍になっています。金って健康にも良いんですね!」と聞いて、金運と健康運が充電されたことがありがたく、入場料大人1200円もコスパが高く思えました。
坑道を出てすぐのところに金山資料館がありました。江戸時代の、金を採掘してからの流れもジオラマで解説。鉱石を石臼に鉱石をいて砕き、ひき臼で挽き、さらに細かくします。水の流れる樋に流し、金の破片を引っかける「ねこ流し」で、微細な金銀鉱を回収。現場でこの作業を監視していた年配女性にちなんで「ねこばば」という言葉が生まれたそうです。そのあと、金銀の合金を作り、硫黄で金と銀を分離、計量する、というさらに複雑な作業を経て、金鉱石1トンからわずか数十グラムの金が産出されます。
◎世界最大の金塊に触れる

そうやって生成された貴重な金塊が館内に展示されていました。2つガラスケースが設置されていて、一つは12.5キロぶんの金塊。これだけでも十分大きくて、その日の時価は2億1300万円。ケースに開いた穴から手を入れて持ち上げる体験ができますが、かなりの重さです。「指に気をつけてください!」と警備員さん。
そしてさらに巨大な金塊がその横に鎮座していました。世界最大の250キロの金塊です。ギネスにも認定された大きさで、この日の時価は42億6200万円! 見るだけでも畏れ多いのに、ケースに開いた穴から手を入れてお触りもできるというサービス精神に感動(ただ、この金塊展示は惜しまれつつ7月末で終了してしまいました)。
この日は、まだ公開終了のニュースが出る直前で、金塊の周囲にはほとんど人がおらず、ほぼ独占状態でした。
実はこの金塊を拝見するのは2回目。何年か前に取材で訪れたのですが、久しぶりに金塊と再会できて感慨深いです。しかも今回はエネルギーがわかる方々と一緒なので、金塊からエネルギーをたくさん吸収できそうです。
私は自分の財布をタッチするくらいしか考えつかなかったのですが、藤井さん、鈴木会長は次々と独自の方法で金塊からエネルギーを吸収しています。
「人がたくさん触っている金塊の上の部分より下を触るほうがビリビリきますね」と鈴木会長。「丹田に金のエネルギーが集まってきます。温泉に入るよりもいい」。
「触るときにポンと軽く叩くと振動で手からエネルギーが入ってきます。振動が大事です」と、藤井さん。

「骨に入ってくる感じがするね。金塊の角でツボを押すと経路を通じて金のエネルギーが全身を巡る感じがする」と、新たな吸収法を発見した鈴木会長。さすがエネルギーの流れを熟知されています。
「いろんな遊び方ができる。安い入場料で42億の金塊に触らせてくれるとはありがたいですね」。
3人で金塊に触りまくってふと上を見たら、監視カメラのモニターに一挙一動がバッチリ映し出されていました。ケース内にもセコムのセンサーが複数設置。厳戒態勢です。保険料や警備費もかなりかかっていそうです。
藤井さんが金塊の横にずっと経っている警備員さんに「こんなに近くにいたらお金持ちになっちゃいますね」と話しかけたら「触れないので……」と少し淋しそうでした。たしかに警備員さんが率先して金塊に触っていたら問題です。
金塊を触りまくっていたら、手から金粉が出てきたのを鈴木会長に指摘されました。

見ると汗とは違うきらめきが……。金のパワーがさっそく全身を回っているようです。
施設内では1000円で「砂金採り体験」もできます。砂金採り専用のパンニング皿に、水の中の砂をすくい入れて、ゆすり続けることで重い金を沈殿させて光る粒を取り出す、という方法。本当に極小の粒ですが、採れたときには達成感が。つい夢中になって30分あっという間でした。かなり腰にくる作業でした。大量の砂粒の中、キラッと光る砂金は何万分の1かと思う少なさ。神から見た人間もこんなもので、光を発している人はごくわずかなのでは、と思いました。おこがましくも神目線を考察。
30個以上採れば「砂金採り名人」になれるそうですが、砂金を採るのは意外と難しく、皆4、5粒でしたが、ここで金運を使わずとっておきたいです。
◎穴場金山、龕附天正金鉱

土肥金山の近くには、穴場の金山があります。龕附天正金鉱は、天正年間(1573年から1592年)に掘られた金を採掘するための手掘り坑道。入場料は大人800円で、横の建物から出てきた、山の所有者のおじいさんが案内してくださいました。少し山を登った先に坑道があり、細くて滑る岩の道を進んでいきます。おじいさんは慣れていてしっかりした足取りで歩いていました。
「ここはすごいいいエネルギーです」と、藤井さん。おじいさんが、この金山は北条氏の時代に開かれたとか、徳川の時代に金の採掘が盛んだったとか、金鉱石の場所とかを解説してくださって、話している間、さっきまで鳴き声が山中に鳴り響いていたセミが鳴きやむのが不思議でした。
金山というのは、たいてい銀のほうが多く産出されるので、金山でもあり銀山でもある、ということも教えてもらいました。銀を無視して金山とか言っていますが、銀も貴重な資源です。
「土肥金山はわかりやすいエネルギーでしたが、ここは生々しいです」と、藤井さん。手掘りの残留思念でしょうか。敷地内には山田さんが「遊び場」と呼ぶ、ノミと金槌で手掘りを体験できるスペースがありましたが、岩壁がかなり硬くて、即断念。
体力的に、金はふつうに貴金属店で買いたいです……。
こうして伊豆の金山だった2箇所で金運パワーを充電することができました。その効果というと、金運を実感するというより、これだけ金運を吸収したのだから、と気が大きくなってお金を浪費しまくっています。お金は回りものなので、使えば使うほど入ってくるのを信じたいです。




