直観と感性が磨かれるTDE式タロットリーディングセミナー

2023年10月19日 | インタビュー

会員誌の「誕生数&タロット占い」でもお馴染みの占い師JUNKOさんと、セミナー講師を務める藤井博康副会長に、セミナーのポイントと、TDEとタロット、数秘術の組み合わせについて聞きました。

◎TDEとタロット

藤井●2019年にスタートした「TDE式リーディングセミナー」ですが、2024年から「TDE式タロットリーディングセミナー」として内容を新たにすることになりました。Zoomを使って、リモートでも参加できるように構成しましたので、ご自宅でご参加いただけるのも大きな魅力になると思います。
 今回のセミナーでは、タロットリーディングの基本である大アルカナ(タロットカードのうち物語を描いた絵札のカードグループ)22枚と数秘術を合わせて学び、初めての人でもタロットリーディングがある程度できるようになることを目指します。

──(進行)●オートロードはどのようなものになりますか?

藤井●ベースとなる「ぬきたま」「場のリセット」に加えて「リーディングサポート」「大アルカナリーディング」「数秘術リーディング」の合計5種類になります。
 まず「ぬきたま」はリーディングには欠かせません。タロットをする時、相手のエネルギー情報をカードに載せることがとても重要になってきます。占う相手のエネルギー体を100%近く持ってきて、エネルギー的な情報をしっかり確認できるようにしていく技術です。
 「場のリセット」は、リーディングする場から不要なものを排除して、場をきれいにするオートロードです。
 タロットなどで相手を占う時には、次々に相手が替わっていきます。人が多くなるとどうしてもエネルギー的な汚れも溜まっていきますので、1人終わるごとに場をきれいにリセットすることで真新しい状態にして、他の人に影響されることなくみられるようにしています。より良いリーディングをするためのベースを作ります。
 「リーディングサポート」は、タロットリーディングをTDEでサポートするものです。タロットリーディングの現場では、タロットを通じて、相手から何らかの情報やメッセージを読み取り、取捨選択をして相手に伝えます。そこでは、相談者の質問とその背景、タロットから得られる情報の組み合わせが発生します。
 一般的には回数をこなしてタロットリーディングに馴れてくるとだんだんわかるようになってきて、やがて的確なアドバイスができるようになっていくわけですが、そこをエネルギーでサポートするものになります。
 現れたカードに対して伝えるべきことと、伝えなくてもいいことが、判断しやすく、質問者の心に響くように伝えることができるようサポートします。
 「大アルカナリーディング」は、さらにタロットカードの意味をスムーズにひも解くことをサポートするものです。タロットの大アルカナの深い意味や各カードの背景を含めたところで、直観的にそこから引き出してこようとした時に、エネルギーで、簡単にわかるような流れをつくっていきます。学んで、頭で考えるわけではなく、大アルカナが自然と読み解けるようにサポートします。
 「数秘術リーディング」は、人が持つ数字のエネルギーを読みやすくサポートするものです。数秘術での、その人の誕生数は、生年月日などから計算して出しますが、実はエネルギーでわかってくるものもあります。
 こうしたTDEでの数々のサポートがあることが、一般的なタロットのセミナーとは大きく違うところです。

――●オートロードは、JUNKOさんのリクエストを受けて、藤井副会長がTDEに落とし込んでいったそうですね。

藤井●はい。セミナーを立ち上げる際、JUNKOさんに「どんなオートロードがあったらいいですか」と相談させていただき、作り上げていきました。

JUNKO●結果として、「タロットリーディングセミナー」のオートロードを受けた方は、私の10年分くらい、いやそれ以上かな、そのくらいの経験値を一気に身に付けられるんだと思います。
 以前のセミナーを開講した時、受講した皆さんがすぐにタロットリーディングできるようになったことにとても驚きました。セミナーでは、2人1組になり、1人が相談して、1人が実際にカードを出して答えるセッションをやるんです。大アルカナだけでの占いですが、皆さん想像以上に的確にリーディングされていました。

藤井●やっぱりTDEがベースにしっかりあるからこそ、そこまで行けたんだと思います。

JUNKO●私は一般の方に、通常のタロットリーディングを教えることもあります。だからよけいにTDE式との差が歴然で、一般の方と、TDEの素地がある方とを比べると、ぜんぜん違うんです。
 現在・過去・未来のカードを置く“設定”もそうで、一般の生徒さんからは「どうしてカードで現在・過去・未来がわかるの?」と聞かれることがあります。そこでエネルギーの説明をして、納得していただくのには少し時間がかかります。でも言われてみれば、確かに、それがわかることのほうが不思議じゃないですか。なのにPH会の方は直観的に理解していただける。教えるほうもやりやすいです。
 実は、私自身も、セミナーのオートロードを受けて、かなり変化があって驚きました。オートロードしていただいた時に、ウニュウニュって頭の中が動いたような気がしました。正確にはどこかわからないし、私はそういうことには興味がないんですけど、とにかく「なんか動いたぞ」と。
 すると、こんなことがありました。私の常連さんで、ご自身に特殊能力がある方がいらっしゃるんです。オートロードを受ける前にもいらっしゃっていて、オートロード受けた後には2回いらっしゃっいました。その2回目の時に「あなた、前回から占いが変わってるの、知ってる?」と。「カードを出す前に、もう喋っているじゃない。(オートロードより)以前は違った」って。
 私自身は気づいていませんでしたが、セミナーのオートロードを受けてからハッキリ変わったと、その方がおっしゃったんです。
 自分でも「あれ?」と思う時はありましたが、その方に言われて、自分のリーディング能力が上がっていることを確信できました。
――●受講者さんはもちろん、かなりのリーディング経験を積んでいるJUNKOさんがオートロードを受けても、さらに多くの何かを獲得していらっしゃるということなんですね。

JUNKO●皆さんに10年分追いつかれるんですから、私がもうちょっと上を行かないとね。皆さんが私から学ぶ意味がないじゃないですか。

――●タロットカードリーディング以外でもオートロードを使えることはありますか?

藤井●「場のリセット」は「なんとなく気持ちが悪い」ような時などにもいろいろと使ってみると良いと思います。

◎「個」に強いタロット

JUNKO●西洋占星術や四柱推命、手相や姓名判断など、私たちの周りにはたくさんの占いがあります。中でもタロット占いや易はその時の偶然性を用いる占いで、つまりはエネルギーを使うものです。
 例えばタロット占いでは、ここに置いたカードは「過去」を表す、ここのカードは「現在」を表す、ここのカードは「未来」を表す…というように設定します。
 “設定”はとても大事です。そしてエネルギーを使ってカードを出します。
 TDEを使うとタロット占いがパワーアップするのは当然なのですが、実は、多くのタロット占い師は、上手に占える人ですら自分がなんらかの「エネルギーを使っている」ことに無自覚です。もともとエネルギーの概念がほぼない中で暮らしているのですから仕方ないことですが。

藤井●JUNKOさんはもともと、タロット占い以外にもいろんな占術を身につけていらっしゃるんです。

JUNKO●タロット占いは好きで小学生の頃からずっとやっていますが、手相や占星術など、その他の占いも学んできました。
 タロット占いの魅力は、自分で道を切り拓く手伝いをしてくれることです。
 他の占いのように「この年は悪いです」とか「大きいことはやっちゃいけません」なんて言われると何もできなくなっちゃいますよね。動かないでいられるのなら自粛しておけばいいですが、タロット占いは時期がダメだからダメと決めつけず、抜け道を示唆してくれて、自分で切り拓いていくことができるんです。
 私は性格的に「こうしなさい」と決められるのはイヤなんです。タロット占いは、ダメな中でもどうやったらうまく切り抜けられるのかを出せるから、性に合っていたというか。
 占星術は、星を正しく読むことで、世界動向や社会の潮流など、大きなくくりをよく見通すことができます。紀元前からの歴史を誇るものですから。だけどプライベートに関することなら、頼りになるのはタロット占いだと私は感じます。

――●タロット占いは、タロットカードを手に入れてやり方さえ学べば、誰でもできる。でも、当たる占い師とそうでない方もいます。当たる・当たらないの決定的な違いはエネルギーできちんとつないでカードを出せているかどうかという認識でいいですか。

JUNKO●はい。タロット占いを何十年もやってきた私の、今の結論です。エネルギーの行先がすごく大事。占いとして当たるか当たらないかはそこで違ってくるんだと思います。だけど知り合いの占い師でも、エネルギーの話をしたら、「何のことかわかんない」と。「どうやって占いをやっているの?」と尋ねると「このカード出たから…」と。どこかにつなげるなんていう意識はないことがほとんどです。

藤井●タロット占いをしてもらったことのある方ならおわかりになると思いますが、タロットカードをお客さん自身に引かせる先生と、引かせない先生がいます。「この中からどれか好きなカードを引いてください」みたいに。

JUNKO●お客様の中には、自分でカードを引こうとする方がいてびっくりするんですが、私は絶対さわらせないんです。先ほどの知り合いの占い師は「お客さんを見るのに、なんで占うあなたが引くの?」と。「だって変なエネルギーを入れたくないから。私がその人のエネルギーとつないでいるから触らせられない」って言うと「はて?」みたいになっちゃうんです。

――●JUNKOさんのタロットカードとの対峙の仕方も素晴らしいですよね。ただの“もの”を超越した感じ。

JUNKO●そう。タロットカードは神聖なものだから大切にしないとね。カードは、占いが1人終わるたびにその都度箱にしまいます。
 しまう箱には、内側にハーモニーシールをびっしり貼っていて、それによってカードが浄化されます。次のお客様が続けていらっしゃる時でも、いったん前の方の占いで溜まったものを抜いてリセットして新たに占います。
 この感覚、エネルギーがわかる人には理解できると思います。TDE式でタロットを学ぼうという人はこういったことが自然に理解できると思うんですよ。

――●タロットカードというツールが、エネルギー媒体として機能するように作られているものだということですよね。

JUNKO●もともと、そうなんですよ。だから「粗末に扱ってはいけない」という意識が強くあります。私が大切に扱っていると、カードのほうも応えてくれるみたいな感覚がありますね。

――●道具というよりも、パートナーみたいな存在ですね。

JUNKO●今使っているカードもすごく古いものなんです。同じ種類のカードで10個目ぐらいになるでしょうか。相棒じゃないですが、自分と一体化している感じはします。

◎悩まなくなる、迷わなくなる

JUNKO●タロットリーディングに慣れてくると、ちょっとした時にタロットカードを引きます。
 でもその中で「どうして?」とか「そのためにはどうしたらいいの?」とか、新たな疑問が湧いてくることがあります。その疑問についても、全部占っていくんです。何回も何回もカードを出す。カードと会話していく感じです。
 「行こうか行くまいか」迷ったからタロットを引いてみて「行かなくていい」と出る。そうすると「なんで行かないほうがいいの?」とか「行くとして、何に注意したらいい?」とか。出てきいた疑問をどんどんカードに聞いてみる。
 そうやっていくと「なんだ、私は本当は行きたかったのか!」と気づけたり、自分がわかってくる。セルフヒーリングすることもできます。だから、悩みがなくなるし、悩まなくなる。思い込みにも気づけるようになります。
 以前は、小さなタロットカードをポーチに入れて持ち歩いていました。「これ買いたいな。衝動買いだからやめたほうがいいかな」と思ったらカードを取り出して1枚引きしてみる。出たカードによって「やめとくか」となると、諦めもつくんですよね。

藤井●そういうことを繰り返すことで、感性がまた鋭くなっていくんだと思います。

JUNKO●タロット占いをやるには直観力は必要です。ただ、何度も繰り返してカードを出す中で、その直観力が自然と身についてきます。出たカードを見て、ピンと来た言葉を繰り出さなきゃいけませんから。じっくり考えて出るものでもありません。
 よく「どれが直観だかわからない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それすら回を追うごとにその方の直観力が磨かれていきます。タロットカードが直観力を磨く素晴らしいツールになるんです。

藤井●受講した方で「迷いが減った」とおっしゃった方がいらっしゃいました。タロットカードは、同じ1枚のカードでも流れや状況によって解釈が異なります。タロットカード自体に連綿と続く深い歴史がありますしね。歴史的な背景がありながら、その場に対して、そのカードが出ているわけです。そのカードの意図や意味を汲み取って、言葉にして相手に伝える。そこでは導き手というか、タロットリーダーの力量が問われるわけです。

◎数秘術とタロット

――●今回は数秘術を学ぶそうですが。

JUNKO●はい。数秘術は、数字にイメージをあてて、森羅万象を読み解くというものです。古代ギリシアの数学者ピタゴラスが祖だとも言われていて、紀元前からの歴史を誇ります。ピタゴラスは「この世はすべて数字で表すことができる」と言った人で、プラトンが引き継いで体系化しました。
 数秘術は「生まれた日には意味がある」がベースになっています。ちなみに西洋占星術も数秘術から派生しているんです。そういう意味で数秘術は“元”です。数字ということ自体が元なんです。私は占いをたくさんやってきましたが、資質を見ることにかけては、数秘術の右に出るものはないと思っています。

――●数秘術とタロットの関係を教えてください。

JUNKO●実はタロットも、数字が全てです。大アルカナは22枚で、この「22」という数が、カバラ数秘術ではスペシャルナンバー。特殊な数。そしてタロットカードそれぞれの意味がやっぱり数秘術とリンクするんですね。
 小アルカナになるとより複雑な構成になりますが、トランプと似ています。ハート、スペード…みたいな4種類のマークがあって、そのマークと数字で大方の察しがつく。小アルカナの意味をちゃんと覚えられなくても、数秘術で数字の意味さえ知っていれば、だいたいのカードの意味の見当がつくんです。そういった意味でも数秘術は欠かせないものです。数秘術への理解が、タロットリーディングに深みを与えます。
 身の回りを見渡せば、数字だらけですよね。やっぱり「1」にはどうしたってスタート感があるし、シンプルだし、「1」を持つ人にもそういう人が多いです。シンプルでわかりやすくてストレートな人。「9」はもっとも複雑で、「1」から「9」まで全部の要素を持っているから、他人のことが理解できる。他人のことはわかるのに、自分のことは複雑すぎてよくわからない。明るくて暗いとか、冷たいのに優しいとか、自分でもどちらかわからないんですよね。
 持っている数字によって基本的な性格も違うし、仕事や金銭感覚も、数字によって傾向を言い当てることができるんです。例えば「7」は稼がないというか、稼いだら人に還元するタイプ。人にパーッとごちそうするなどのお金の使い方をします。それが「9」になると、同じく人にお金を還元するんですが、寄付とかボランティアなどの行動になる。数字によって行動が変わってきます。
 ですから自分の数字、相手の数字を知っていれば、互いの傾向がわかったりします。だから、わかりあえないところをわかって、理解するっていう。

――●大事なことですね。

JUNKO●人間関係を円満にするのに数秘術は欠かせないと私は思っています。親子関係とか、驚かれるのが営業です。某保険会社で講師として教えたこともあるんですが、数字を見て、相手の資質に合わせたアプローチをすることで、成約率も大きく変わったんです。

藤井●JUNKOさんのお客様ですごく営業成績を稼いでいらっしゃった方がいらっしゃいましたね。

JUNKO●そうですね。入社1年目のルーキーでもすごい成績をあげている人を集めたセミナーや、人材を育てるトレーナーの研修などのコーチをしていました。相手の数字によって「○番の相手は放っておけ」「○番の相手には一から十まで言え」とガイドするセミナーでした。
 最近はビジネス専門の数秘術もたくさんあります。以前、経営者に個別で数秘術を教えたことがあるんです。そしたらその中の1人が「わかった! 私は『3』の人が好きなんだ。従業員は『3』ばかり集めよう!」と言いだして「いやいや、従業員を全部『3』にしたらろくでもない会社になります」と慌てて釘を刺したりして…。
 たしかにその経営者と相性のいい数字はあります。でも会社組織では、役割に応じて適材適所の数字が必要になりますからね。

――●タロットリーディングの際の伝え方でも、相手の数字によって言い方を変えると効果的ですよね?

JUNKO●その人に響く言い方をしますね。

藤井●響くから受け入れやすい。

JUNKO●恋愛でも、自分から行ける人と行けない人がいるじゃないですか。数字によっては、自分で行くしかない人もいるんです。「自分で行く以外、何があるの?」という人に「待て」と言ってもダメなんです。また「『自分で行け』と言われても行けない」人もいるから、その人には「行け」とは言わずに違う言い回しにする。
 例えば「3」は恋愛で、自分からは行かないタイプです。そういう人に「チャンスだから、今、行け」とは言えない。「じゃあ偶然を装って誘ってみれば?」なんて言うと、「3」は行動できるんです。そういう意味でも、数秘術を知ってタロットをやれば、相手への刺さり方が違うと思います。

藤井●会員誌のJUNKOさん担当の「誕生数&タロット占い」はよく当たると、会員さんにいつもご好評をいただいているんです。

JUNKO●おかげさまで「当たる」とおっしゃっていただくんですが、その数字の人に響くように文章を書いているからだとも思います。さらに裏話をすると、「1」はこの人、「2」はこの人…って、具体的にその数字を持つ特定の会員さんをイメージして、タロットカードで占って、その人に向けて書いているんです。

藤井●数秘術もタロットリーディングも大切なコミュニケーションツールになりますね。自分ではわからないことを数字やカードで教えてもらう。数字があるからわかる。カードが出ているからわかる。そこには判断を左右してしまうような先入観はありませんよね。

JUNKO●タロットリーディングができると、こんなに便利なのにもったいない、どうしてやらないのかなと思います。

藤井●PH会をはじめ、エネルギーを知っている人は、みんなやったらいいと思います。相乗効果がありますから。

――●実益の大きさも魅力ですね。

JUNKO●そうですね。喫茶店や整体をやっている人は、タロットのスキルを身につければ、お客様のお話を聞く時間をそのまま商売に替えられるから喜ばれます。しかもタロットと数秘術なら、巾着ひとつに入れられて、それさえ持っていればどこででも商売できます。

――●占い関係には見向きもしない男性も、内容を知ればハマりそうですね。数字に興味を持っていらっしゃる方とか。

JUNKO●実は、男性のほうがタロットリーディングははまりますからね。せっかくだからPH会員の皆さんにはぜひこの機会に、タロットリーディング、そして数秘術のスキルを身につけることをお勧めしたいです。

藤井●よりよく、よりラクに生きる術として、エネルギーを知るすべての人にこのスキルを活用していただきたいですね。「TDE式タロットリーディングセミナー」で、お待ちしています。